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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、私が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『松廼羽衣』(まつのはごろも)です。
今日の絵は、飛んでいます(笑)
宙乗りの場面です。
だいぶ前に、羽衣の絵を紹介したことがあったんですが、今回は演出が全く違います。
今回は、天女が羽衣を漁師から返してもらい、お礼に舞を披露しながら天に帰っていく場面です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『松廼羽衣』
(まつのはごろも)
(※クリックすると画像が拡大します)
あらすじ
長唄・常磐津。
明治31年歌舞伎座初演。
『新古劇十種』の内の一つ。
◇◇◇
うららかな春の日。白砂青松の浜辺。
舞台は、駿河の海に三保の松原、背景は富士山。長唄によって物語が綴られていく。
漁師・伯竜(はくりゅう)は、松の枝に美しい衣がかかっているのを見つける。
伯竜は衣を手に取り、持ち帰ろうとする。
すると、どこからか、返して欲しいと声が聞こえる。そこに現れたのは、美しい天女。
(※クリックすると画像が拡大します)
しかし、伯竜は衣を返さず持ち帰って家宝にしようとする。
羽衣がないと天に帰れない天女は、深い悲しみを舞いに託して見せる。
哀れに思った伯竜は衣を天女に返し、天女はお礼に月宮殿の舞いを披露する。
天女は頭上に鳳凰(ほうおう)の冠をのせて、腰には鞨鼓をつけてでて、華麗に舞っていく。
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羽衣を纏い、冠と鞨鼓を着けた天女が艶やかに舞いながら、やがて天に帰っていく。
その光景をいつまでも見送る伯竜だった。
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最後のシーンは、 舞台中央で松ノ木の後ろに登り、天上へと帰っていくさまをみせて、幕切れになる。
ほかに、花道を引っ込むかたちや、 宙乗りにするかたちも演出される事がある。
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衣装メモ
主役である天女の衣装は、下は赤い袴、上が緑色の半袖の衣装です。
上半身は、青色にピンク色の雲が描かれた打掛から早変わりしています。
そして天女の周りには、たくさんのパステルカラーの羽衣がなびいています。
頭上には、鳳凰をかたどった冠を被っています。
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天女の背中からは白い羽が見え、天使のようにも見えます。
そして、肩から小さな太鼓を下げ、両手にバチを持ち、舞い踊っている場面です。
今回の表現ポイント
背景は、下に三保の松原、青空と富士山です。小さな松が下に見えていますね。
そして、上は、天界をイメージした空になっています。
天界の空には大きな太陽があり、空は黄色と金色の市松模様になっています。そして、流れる青海波の模様は、天界の雲を表現しました。
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私たちが見る通常の空と、天女が帰る天界の空を一つの絵の中に描き、二つの世界の空を表現して描きました。
今回は、歌舞伎舞踊・『松廼羽衣』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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