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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『末広狩』(すえひろがり)です。
今日の絵は、女大名(おんなだいみょう)が、家来の太郎冠者(たろうかんじゃ)に末広(すえひろ)というものを買ってこさせる話です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
『末広狩』
(すえひろがり)
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あらすじ
長唄。
●安政元年3月、中村座初演。
●作詞:三世桜田治助
●作曲:十世杵屋六左衛門
●振付:四世藤間勘十郎
●本名題:『稚美鳥末広』(わかみどり すえひろがり)。
「末広がり」とは扇のこと。
同題の「傘をさすなら・・・」という、狂言でお馴染みの『末広狩』を、歌舞伎舞踊化した作品である。
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この曲では「女大名」と「太郎冠者(※女大名の家来)」、「傘売りのすっぱ(※素っ破、詐欺師のこと)」が登場する。
◇◇◇
ある日、女大名は太郎冠者(たろうかんじゃ)に、「地紙が良く、骨に磨きがかかっており、戯れ絵の描かれた末広」を買ってくるように命じる。
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町に出た太郎冠者、実は「末広」がなんのことかさっぱりわからない。
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そこで、大声で「末広を買おう」と言いながら町を歩き回ることにした。
それを見たすっぱは太郎冠者に近づき、言葉巧みに「紙と骨でできていて柄(え)がある傘」を売りつけようとする。
「紙と骨は良いが絵が無いではないか」
という太郎冠者に対し、
「絵ではない、柄(え)のことだ」
と言いくるめるので、太郎冠者は喜んで大金を支払い、傘を買った。
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するとすっぱは、帰ろうとする太郎冠者を呼び止め、
「主の機嫌が悪い時に謡うとよい」
といって或る唄を教える。
太郎冠者は意気揚々と女大名の元に戻るが、大金をはたいて古傘を買ってきたことを知った女大名はカンカンに怒る。
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困った太郎冠者は、すっぱに教わった「主人の機嫌が直る囃子もの」を舞い謡う。
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太郎冠者の舞に女大名も機嫌を直し、最後は一緒にめでたく舞い踊る。
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◆◆◆
狂言を離れて、祝儀舞踊として独立させているので、ひとり踊りで演じられることも多い。
また、常磐津の『寿末広』や一中節の曲も、のちに作られた。
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衣装メモ
女大名の衣装は、金色の紋が描かれた紫色の着物を上に羽織り、その下には赤い着物を身にまとっています。
赤い着物には、金銀の模様がデザインされています。
帯はピンク色です。
そして頭には烏帽子を被り、黄色と赤の飾りを付けています。
女大名は、右手に金色の扇子を持ち、踊っています。
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一方、太郎冠者は、薄いオレンジ色の肩衣(かたぎぬ)に、赤・白・黄色・緑・紫の五色のカラフルな着物、下は濃い水色の袴の姿です。
足袋は黄色です。
太郎冠者は、女大名に怒られながらも、女大名をなだめるために踊っています。
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今回の表現ポイント
背景は、下は歌舞伎舞踊のままで松を配置しました。
そして太郎冠者が、街中で末広を探す内容なので、とある街の商店街を描きました。
いろんなお店屋さんが並んでいます。
郵便局、お茶屋、酒屋、そば屋、薬局、焼き鳥屋、美容院などです(笑)
郵便局からは、「ゆうパック」の旗も見えていますね(笑)
さらに、両サイドの上には、ビジネスホテルが建っています。
そして空は青空です。
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太郎冠者が、女大名に末広を買ってくるように、と頼まれ、街中を探す様子を、現代の商店街の街並みで表現しました。
今回は、歌舞伎舞踊・『末広狩』を紹介しました😊
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今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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