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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・『月顔最中名取種』(つきのかお もなかのなとりぐさ)です。
今日の絵は、長田太郎(おさだのたろう)と松の前(まつのまえ)という女性が、笛を奪い合う歌舞伎舞踊劇です。
登場人物は、長田太郎と松の前の二人です。
今回は、松の前を今風に描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【月顔最中名取種】
(つきのかお もなかのなとりぐさ)
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あらすじ
●長唄
●初演:寛政5年江戸河原崎座 ●作詞・作曲:初世・杵屋正次郎 ●振付:二世・西川扇蔵 ●大谷鬼次他初演 |
通常、『鬼次拍子舞』(おにじひょうしまい) の名で演じられる。
「鬼次拍子舞」の俗称は、この初演者の歌舞伎役者・大谷鬼次の名から由来したものである。
拍子舞というのは、三味線や鳴り物に合わせて唄いつつ舞うという伝統的な舞踊の技法で、冒頭の男舞縁起の件りに用いられている。
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◇◇◇
加茂の近くの山中。
長田太郎(おさだのたろう)は赤面で大柄縞の大どてら姿で登場。
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長田は、懐中の青葉の笛で小鳥の群れを呼ぶと、石を投げるはずみに密書を落とす。
そこへ烏帽子姿・水干の松の前(まつのまえ)が、男舞姿で加茂明神への道を聞く。
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松の前は、実は岡部六弥太(おかべろくやた)の妹、呉竹(くれたけ)。
長田が懐中する青葉の笛を狙って、松の前があの手この手て奪おうとする。
虫づくしのクドキは、松の前が色仕掛けで長田に寄り添う。
それに応えて長田が、桜の枝の錫杖で扇を開いて、法印のチョボクレの振りになる。
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ここで長田の懐から名笛を引き出して、二人は山中で名笛を奪い合う。
松の前は、懐剣を抜き斬りかかり、長田は衣裳を引抜いて立廻りとなる。
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やがて笛は水中に落ち、吹き上げられたものを長田が咥え、三段に上がって大見得、松の前が迫る形で幕となる。
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松の前の男舞に長田が絡み、拍子舞になるくだりがよくできている舞踊である。
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衣装メモ
●松の前の衣装は、赤とピンクの振袖姿です。
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右側の袖だけが、白い振袖に変わっていますね。この振袖には、色付いた紅葉が描かれています。
帯は青です。
頭は、今風のヘアスタイルに、ピンクとオレンジの花、そして、ピンク色と銀色の髪飾りを付けています。
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松の前は、懐剣を手にして長田太郎に斬り掛かろうとしています。
●一方、長田太郎の衣装は、衣装が引き抜かれて、早変わりをした後の衣装になっています。
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こちらは、金色に紫色の亀甲模様の衣装です。
頭は長い髪に、白い角のような力紙(ちからがみ)を付けています。
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二人は笛を取り合い、見得を切っています。
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今回の表現ポイント
●背景は、笛を奪い合うという内容なので、その笛をフルートで表現しました。
このフルートから、音色が出ています。音色は音符で表現しました。
音符は、これまで何度も描いたことがありますが、今回はかなり大きいです(笑)
フルートから出る音色が、時計回りにどんどん大きくなっています。
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何故こんなに大きくなっているかというと、笛の取り合いをしている松の前と長田太郎の立廻りを、どう表現しようかな、と考えた結果、このような表現にしました。
なので、この大きな音符で二人が争う様子を表現しています。
そして、フルートの周りにキラキラマークが輝いています。
今回、このキラキラマークは、斜めに描きました。
フルート全体が輝いているイメージです。
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二人が笛を取り合う場面を、音色も取り入れてキレイに表現して描きました😊
今回は、歌舞伎舞踊・『月顔最中名取種』(つきのかお もなかのなとりぐさ)を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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