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押戻

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絵師ひでまさです😊

 

 

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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。

 

 

そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌

 

 

今回ご紹介するのは、歌舞伎十八番・押戻(おしもどし)です。

今日のイラストは、十三代目・市川團十郎白猿さんが演じた押戻の舞台です。

 

最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊

 

演目名

歌舞伎十八番
押戻
(おしもどし)

押戻の女の子と清姫の怨霊 上に市川團十郎白猿の押戻 

押戻の女の子と清姫の怨霊
上に市川團十郎白猿の押戻

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あらすじ

●初演:享保12年(1727)3月、江戸中村座

●原題名 :国性爺竹抜五郎こくせんや たけぬきごろう

●初演者 :二代目・市川團十郎

歌舞伎十八番(かぶきじゅうはちばん)の一つにあげられているが、押戻は、作品名ではなく役や演出の名前。

押戻

押戻

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錦絵にあるように、紅の筋隈鋲打ち(びょううち)の胴着菱皮(ひしかわ)の鬘(かつら)三本太刀(さんぼんだち)など、典型的な荒事師の扮装姿。

押戻の女の子

押戻の女の子

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市川團十郎白猿の押戻

市川團十郎白猿の押戻

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竹の子笠をかぶり蓑(みの)を着て、太い青竹を手にして登場し、跳梁(ちょうりょう)する妖怪や怨霊を花道から本舞台に押し戻すために揚幕から出てくる。

押戻の女の子

押戻の女の子

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押戻

押戻

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清姫の怨霊

清姫の怨霊

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そして、妖怪や怨霊を花道から本舞台に押し戻す。

妖怪を花道から舞台中央へ押戻す

妖怪を花道から舞台中央へ押戻す

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花道で怨霊・妖怪と向き合いにらみ合った後、ついに怨霊や妖怪を本舞台に押し戻し、怒りを鎮める。

押戻は妖怪を鎮める

押戻は妖怪を鎮める

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ここから押戻という役の名前がついた。怨霊や妖怪を押し戻すことで、荒事の力強さを表現している。

押戻

押戻

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現在上演されている演目では、京鹿子娘道成寺きょうがのこ むすめどうじょうじという所作事(しょさごと)の最後に登場することがある。

押戻

押戻

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また鳴神娘道成寺双面ふたおもての最後に押戻が登場する(ただし型による)。

 

また押戻単独の演目としては、1934年(昭和9年)に五代目・市川三升が復活上演(岡鬼太郎脚本)したものがある。

押戻

押戻

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衣装メモ

●主役である、押戻しの女の子の衣装は、歌舞伎の押戻の衣装をそのままギャル風にデザインしました。

女の子なので、可愛さと力強さ、優雅さを表現しました。

 

女の子の頭には、ピンクと水色の薔薇の髪飾りが付いています。

 

そして歌舞伎の荒事で使用される力紙ちからがみを、髪飾りにして斜めに付けました。

この力紙というものは、尋常ではない力の持ち主を現しています。

 

女の子のヘアスタイルは、ツインテールです。

押戻の女の子

押戻の女の子

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衣装は肩の部分に、ピンクの蓮の花をかたどった胴着です。赤と青の市松模様で表現しました。

 

そして上半身は、ピンク色の綱がデザインされた着物から、水色の水玉模様の着物に早変わりしています。ピンクの着物の袖部分には、ハートの模様がデザインされています。

水色の着物の袖からは孔雀の羽根も見えています。

 

女の子の背中にあるものは、仁王襷におうだすきです。女の子なので、リボン形の仁王襷にしました。

この仁王襷には、紫色のヒョウ柄がデザインされています。

 

帯は花魁風の前帯に、大きな刀を脇に二本差しています。

 

そして脚を出し、足元は黒のヒールサンダルを履いています。

 

女の子は左手に、大きな青竹を持っています。

そして右手で見栄を切り、妖怪を鎮めています。

押戻の女の子

押戻の女の子

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●対する清姫の蛇体は、真っ赤な長い髪に角が見えています。

顔は青い藍隈です。藍隈は、妖怪や怨霊などの隈取です。

 

そして上半身の衣装は、赤と金色の鹿の子かのこ模様の着物です。

下は赤い長袴です。

 

右手に杖を持ち、女の子の押戻と対峙しています。

清姫の怨霊

清姫の怨霊

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ちょうど女の子の押戻が、妖怪を花道から舞台中央へ押し戻すところです。二人の周りはキラキラと輝いています。

妖怪を花道から舞台中央へ押戻す

妖怪を花道から舞台中央へ押戻す

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今回の表現ポイント

●背景は江戸歌舞伎をイメージした表現にしました。

そして、十三代目・市川團十郎白猿さんが実際に演じた押戻を大きく描きました。

市川團十郎白猿の押戻

市川團十郎白猿の押戻

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團十郎さんの押戻は、顔が紅の筋隈鋲打ち(びょううち)の胴着、菱皮(ひしかわ)の鬘(かつら)です。

綱模様がデザインされた青紫色の着物から、赤い衣装に早変わりしています。赤い衣装には金色の丸いものが付いています。

 

大きな青竹を持ち、妖怪を睨み口を大きく開け見栄を切っています。

押戻

押戻

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一番上に、團十郎さんの三升の紋がデザインされた青紫色の幕、左側に歌舞伎座の提灯、そして團十郎さんの右側にあるものは、招き看板です。

背景は市川團十郎白猿の押戻

背景は市川團十郎白猿の押戻

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この招き看板は、招き書きとも呼ばれています。勘亭流(かんていりゅう)と呼ばれる字体の独特の文字を、職人さんが木の看板に一枚一枚手書きで墨で書いていきます。

市川團十郎白猿の押戻

市川團十郎白猿の押戻

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実際の招き看板の大きさは、2メートルぐらいあります。

招き看板には、十三代目・市川團十郎白猿と書かれています。

名前の上にある赤と青のマークは、團十郎さんの紋で、三升みますの紋です。

 

そして押戻のタイトルが書かれた立て札があります。

全体の黄色い部分にも、オレンジ色の三升の紋が見えています。

 

全体が明るく見えるように表現して描きました。

押戻

押戻

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今回は、歌舞伎十八番・押戻を紹介しました😊

 

 

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨

 

 

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