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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・【戻橋】(もどりばし)です。
愛宕山の悪鬼が夜な夜な都を騒がせ、渡辺綱が一条戻橋へ悪鬼退治に向かう物語です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【戻橋】
(もどりばし)
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あらすじ
■常磐津
■初演:明治23年東京歌舞伎座 ■作詞:河竹黙阿弥 ■作曲:五世・岸沢古式部 ■振付:初世・花柳寿輔 ■本名題:『戻橋恋の角文字』(もどりばし こいのつのもじ) 新古演劇十種の一つ。 ●五世尾上菊五郎、初世市川左團次初演。 |
天の覆う限り地の続く果て天子の御代ではない処はないとまで言われた御代の卯月の頃、洛中に妖怪が住み睦月の頃より人を襲っていたという。
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源頼光(みなもとのよりみつ)は、ねんごろとなっていた惟仲卿(平惟仲)の姫君へ、頼光四天王の一人といわれた渡辺綱(わたなべのつな)を使いに出した。
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綱はその帰り路、小川と若狭川の流れが一つとなる一条の戻り橋を通りかかった。
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従者左源太・右源太と過ぎようするときに、一吹きの風が吹き荒れ、柳の枝も騒がしく不穏な空気が漂っていた。
ふと振り返るとたたずむ女の姿。不信に思った綱が家来に耳打ちし遠ざける。
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女は小百合と名乗り、
「五条の邊り(わたり)へ参りまするが唯一人故夜道が怖くここに佇み居りました」という。
綱が見送ろうとしたそのときに、折からの雲が晴れて、月の光が水に映した早百合の姿は鬼女であった。
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やがて雨に見舞われ、樹木の下で雨宿りをしながら綱が小百合に素性を問うと、父は五条の扇職人であり幼い頃より舞を教わり、 某御所にて宮仕えをしていたという。
綱が舞を所望すると、小百合は扇を借り受けて舞を披露する。
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小百合はかねてより綱の正体を存じており、
「恋しく思う殿御故疾くより存じて居りまする」
と誘惑しようとする。
しかし、綱に小百合は正体を見破られる。
小百合はたちまち憤怒の相を顕す。
綱より密命を受けて後を付けていた左源太・右源太が組み付こうとするも振り払い、 大立ち回りとなる。
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「我は愛宕の山奥に幾歳棲みて、天然と業通得たる悪鬼なり」
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と正体を車輪の如く、大きな目を見開き、炎を吹きながら鬼女の姿を現し、綱を隠れ家に連れ去ろうとする。
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綱が「髭切りの太刀」を抜き、悪鬼の腕を切り払うと、悪鬼は光を放ちながら雲の中に消えていくのであった。
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衣装メモ
●主役は、愛宕山の鬼女である小百合です。
小百合の衣装は、紫色の打掛です。紫色の打掛には、黄色い花や赤、水色、黄緑色の草花が描かれています。
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帯は黄色で、緑色と朱色模様が入っています。
そして長い黒髪には、黄色い髪飾りを付けています。
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そして、黒い扇子を手にして、太鼓橋の上で舞を披露しています。
●一方の渡辺綱の衣装は、黒地に渡辺星(わたなべぼし)の家紋がデザインされた着物から、上半身は薄い黄色と緑の市松柄にカラフルな三つ巴の紋がデザインされた衣装に早変わりしています。
下は黒地に黄色、緑の渡辺星の家紋がデザインされています。
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二人は、一条戻橋を渡るところです。
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今回の表現ポイント
●背景は、雷を放ちながら空に飛ぶ愛宕山の鬼女です。
今回、顔と髪は歌舞伎のままですが、衣装は紅白歌合戦の美川憲一さんの衣装で表現しました。何故美川憲一さんかというと、実際の戻橋のクライマックスは鬼女が雷を放ちながら空に飛び幕になるんです。
その部分が昔見た紅白の美川憲一のステージと重なって見えたんです(笑)
鬼女の衣装は、火の鳥という衣装です。真っ赤な衣装には金、青、紫の羽がデザインされています。全体的にとてもギラギラした衣装です。
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より豪華に見えるように若干アレンジしました。
頭には火の鳥の羽根と王冠、青い羽根が付いています。背中には羽根をイメージした赤いものが付いています。
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下は赤い袴に炎がデザインされています。
ちょうど鬼女が雷を放ちながら宙乗りする場面です。左側に大きな三日月も見えています。
大晦日の小林幸子さんと美川憲一さんの衣装対決が思い出されます😊
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今回は、歌舞伎舞踊・【戻橋】(もどりばし)を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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