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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『孤高勇士嬢景清』(ここうのゆうし むすめかげきよ)です。
今日の絵は、幼い頃に生き別れた、父と娘の再会する内容です。
主役は、平景清(たいらのかげきよ)です。娘は糸瀧(いとたき)という女性です。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『孤高勇士嬢景清』
(ここうのゆうし むすめかげきよ)
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あらすじ
●2019年(令和元年)11月、東京・国立劇場の『11月歌舞伎公演』で演じられた。
●『孤高勇士嬢景清』は、当代中村吉右衛門が「松貫四」の筆名で書き下ろした「日向嶋景清」(ひにむかう しまのかげきよ)(※2005年(平成17年)11月歌舞伎座上演)をベースとして、
「日向嶋」の前段に国立劇場文芸研究会が、歌舞伎・浄瑠璃の既存作を参照しながら三幕を付け加えて、四幕仕立ての通し狂言としたものである。
主演・中村吉右衛門
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◇◇◇
母を亡くした駿河国(するがのくに)安倍川のほとりに住む娘、糸瀧(いとたき)は、左治太夫(さじたゆう)の世話で、手越の宿の遊女屋、花菱屋に身を売りに行く。
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糸瀧は、幼い頃に生き別れた父、景清(かげきよ)に会いたいと願っていた。
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話に聞いた、今は盲目の乞食(こつじき)となっている父、景清に一目会い、官にのぼらせて案穏に暮らさせたいという願いに、心をうたれた花菱屋の主人は、左治太夫をつけて一時のいとまをやる。
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ここは、日向嶋(ひゅうがじま)。
はるばる日向国までやってきた糸瀧と左治太夫は、磯辺で盲目の乞食となっている一人の老人(※景清)に出会う。
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しかし、娘・糸瀧と知った父・景清は、
「訪ねる景清は去年餓死して果てた」
と偽りを言う。
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悲観する糸瀧に、左治太夫はせめて景清最後の場所をとむらおうと言い、里人に訪ねると、さきほどの老人こそ景清とわかる。
とって返した糸瀧は父にすがる。
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大百姓の嫁となったその金で、官位取得をすすめる二人に、景清は
「武士の娘が百姓に嫁ぐとは!」
と怒って追い返す。
あとで金と文箱を里人から手渡されて、本当の事情を知った景清は、船戻せと呼ばわって慟哭する。
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景清は、日向灘海上の糸滝の船がみえなくなってから、糸滝の真実がわかり、里人になりすましていた鎌倉方の隠し目付が、この機を捉えて源頼朝に仕えるよう勧め上洛の船に乗る。
最後は、上洛の船には糸滝の姿もあり親子めでたく共に帰参。船の舳先で平重盛の位牌を海に投げ入れ、梅の花を手向ける。
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今作では、景清の義心による頼朝との最後に対決で、道理のかなった頼朝の言葉、天下泰平を願い実現しようとする頼朝に景清は感じ入りはしても、臣下にはなれず、両眼を突く。
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頼朝の仁心は有り難くとも、頼朝の姿を前にすると恨みの一念が湧いてしまうと、頼朝の情けに報いつつ、重盛以外の主君には仕えないという意志の証を景清が示す。
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景清が盲目になる経緯がリアルにわかり,日本人の人情の機微のあるヒューマンドラマだ。
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衣装メモ
●景清は、離れ島で極貧の生活をしているので、古びたような衣装になっています。
盲目になってしまったので、手には杖を持っています。
首の後ろには、赤い梅の花を差しています。
白髪混じりの、髪の毛や髭も伸び放題です。
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●糸瀧は、緑色の着物を着ています。
緑色の着物には、ピンク色の花が描かれています。帯はピンク色です。
頭には、赤い櫛にピンク色の花の髪飾りを付けています。
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●若き頃の景清は、濃い水色に金銀の亀甲模様の着物姿です。歌舞伎の荒事の姿になっています。
上半身は早変わりで、水色とオレンジ色の袖無しに、鎧を着ています。
顔には、赤と水色の隈取りをして、凛々しい表情となっています。
景清は、角材を振り上げて源氏に対抗しています。
この場面の景清は、歌舞伎十八番『景清』の牢破りの場面です。
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今回の表現ポイント
背景は、両サイドに岩、そして海が見えています。
さらに、その上には、親子の後ろ姿があります。
これは、景清が幼い糸瀧を肩車しているところを描きました。
オレンジ色の空の二人と向こう側には、夕陽が沈むところです。星もたくさん出ています。
そして夕方なので、カラスもたくさん飛んでいます。
この背景の場面は、景清が幼い糸瀧と、自宅に帰る帰路を表現しました。
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幼い頃に生き別れた娘と父親が、長い年月を経て再開する場面を、二人の楽しい思い出をイメージして描きました。
今回は、歌舞伎狂言・『孤高勇士嬢景清』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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