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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎狂言・『夕霧名残の正月』(ゆうぎり なごりのしょうがつ)です。
今日の絵は、夕霧(ゆうぎり)という高貴な花魁と、伊左衛門(いざえもん)の恋物語です。
伊左衛門が、亡くなった夕霧と再会を喜ぶ内容になっています。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎狂言
『夕霧名残の正月』
(ゆうぎり なごりのしょうがつ)
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あらすじ
●作:近松門左衛門(1代) ●初演:延宝6年2月、大坂・荒木与次兵衛座 |
延宝6年1月(1678年)に亡くなった夕霧太夫の追善劇として同2月に荒木与次兵衛座で初演され、初代坂田藤十郎が藤屋伊左衛門を演じた。
当時の台本は現存せず、現在行われているものは今井豊茂脚本の2005年12月に、四代目・坂田藤十郎が南座での襲名披露興行で初演したものである。最近では、2021年1月に歌舞伎座で四代目・中村鴈治郎が藤屋伊左衛門を、三代目・中村扇雀が夕霧を演じている。
◇◇◇
夕霧(ゆうぎり)は、「伝説の花魁」といわれる高貴な遊女である。
最初は、京都の花街にいたが、大阪新地にある置屋の扇屋に移る。
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大阪でも屈指の豪商の息子の藤屋伊左衛門(ふじやいざえもん)は、夕霧と恋に落ち、金を湯水のごとく使い、廓(くるわ)に通い詰め親に勘当される。
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とうとう伊左衛門は、お金がなくなり、みすぼらしい身となり、夕霧にも会えなくなる。
すると伊左衛門は、夕霧にもらった恋文を紙衣(かみこ)にして、それを着て廓のあたりをウロウロしていた。
だが、その間に夕霧は病気になって死んでしまう。
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夕霧が亡くなって四十九日。
扇屋の主人・三郎兵衛と、女将のおふさは、夕霧の早すぎる死を悲しみ、広間に形見の打掛を飾り、「なななぬか(七×七日)」の法要の支度をしていた。
紙衣を着て、何とか夕霧に会いたいと思っていた伊左衛門は、通りかかった太鼓持ちの鶴七と亀八の二人から、夕霧が亡くなり今日は四十九日だと聞かされる。
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扇屋の主人夫婦は、ショックを受けた伊左衛門を、お座敷にあげて休ませる。
伊左衛門は、夕霧の死に目にも会えなかったことを悲しみ、せめて供養にと夕霧と交わした起請文を取り出して念仏を唱えた。
伊左衛門は、突然気を失ってしまう。
すると、打掛の陰から夕霧が姿を現し、
「わしゃ、わずろうてのう」
と話す。
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二人は再会を喜び、長唄で楽しく踊ったり、昔を偲ぶが、やがて夕霧の姿は再び消えうせてしまう。
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主人とおふさが呼びかける声で、伊左衛門が気を取り戻し、夕霧と思ったのは形見の打掛だったと気付く。
しかし、伊左衛門は、たとえ夢の中でも夕霧と会えたことを何よりも喜んだ。
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衣装メモ
●夕霧は、ピンク色の打掛を身にまとっています。ピンク色の打掛には、金色の菱形模様がところどころにデザインされています。そして、青色の帯を締めています。
頭には、鼈甲櫛(べっこうくし)や紫色の病鉢巻き(やまいはちまき)を結んでいます。
手には、自身の紫色の打掛を伊左衛門と共に持っています。黄色とオレンジ色の草花が描かれています。
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●伊左衛門は上が水色、下は薄い黄色にデザインされた着物を着ています。
ところどころに草花が描かれています。
伊左衛門は、夕霧に会えてとても嬉しい表情をしています。
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今回の表現ポイント
●背景は、夢の中をイメージした構図になっています。
ピンクの空に、黄色い雲が流れています。
そして、大きな虹があります。
さらに、花魁が後ろ姿のまま手を振っています。
これは、伊左衛門と再会を果たした夕霧が、伊左衛門に看取られながら、安心して天国に昇るところを表現しました。
夕霧が、振り向かずに手を振って、虹を渡っていくところです。
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夕霧と伊左衛門が再開をして喜び合う場面と、夕霧が天国へ旅立つ場面を表現して描きました。
今回は、歌舞伎狂言・『夕霧名残の正月』を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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