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絵師ひでまさです😊
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このホームページでは、歌舞伎の女性を中心に描いたイラストと共に、歌舞伎の演目を紹介していきます。
そして、僕が描いた歌舞伎絵と共に、あらすじも交えて分かりやすく解説していきます😌
今回ご紹介するのは、歌舞伎舞踊・【うかれ坊主】(うかれぼうず)です。
今日の絵は、願人坊主(がんにんぼうず)という男性が主役の明るい舞踊です。
今回は、願人坊主を女の子で表現しました。
そして、実際に歌舞伎で演じられる願人坊主も描きました。
最後まで読んでいただけたら、嬉しいです😊
演目名
歌舞伎舞踊
【うかれ坊主】
(うかれぼうず)
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あらすじ
■清元
■初演:文化3年、江戸市村座 ■作詞:桜田治助 ■作曲:岸沢式部 ■本名題:『七枚続花の姿絵』(しちまいつづき はなのすがたえ)という七変化舞踊の一つ。 |
曲は常磐津(ときわず)の『源人坊主』だったが、1929年(昭和4)6月東京・歌舞伎座で、6世・尾上菊五郎が清元に改めて復活。
以後流行して今日に至った。
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江戸時代に坊主のなりをして、ちょっとした芸を見せて物乞いをしていた、願人坊主を模している。
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◇◇◇
手桶を提げてやってきたのは、いが栗頭の願人坊主(がんにんぼうず)。
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チョボクレの祭文で、身の上を面白おかしく語ったあと、さまざまな人物を踊り分けるまぜこぜ踊りや、「悪」と書いた面をつけて悪玉踊りを見せる。
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銭錫杖(ぜにしゃくじょう※金属の錫杖の代わりに竹の先に小銭をつけて音が出るようにしたもの)と水桶を持ち、門口に立って物乞いをする。
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そして、女性関係で失敗して、落ちぶれた自分の身の上話を面白おかしく見せた後、江戸時代に流行していた悪玉踊り(※悪の字が書かれた面を付けた軽快な踊り)を踊る。
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清元・『浮かれ坊主』:歌詞
男裸でなぁ 百貫かんの寒も 土用もわしゃ苦にゃならぬ ほんにえェ お門へたった一文に 見限ぎられたる破れ衣 手桶と身柄一心に 浮世を渡る道楽寺 八宗九宗丸呑に 酒むに如来鼻の下 食う殿建立
「と来たりやな トトトトト」
トォきおいぐち
「さらば和尚が身の上話一寸ちよぼくにかけべえか」
やれェェどらが如来
「やれやれやれやれ ちょぼくれちょんがれ そもそもわっちがすっぺらぽんの のっぺらぽん のっぺらぽんのすっぺらぽんと坊主になった いわれ因縁 コレ聞いてもくんねぇ」
然も十四のその春はじめて 一軒となりの 其又隣りの
「いっちくたっちく太衛門どんの 乳母さんとちょぼくり」
色のいの字の味を覚えて 裏のかみさん向うのおばさん お松さんにお竹さん
「しいたけさんに干瓢さんと」
さわり次第におててん枕で やった揚句が女郎と出かけて
「ヤレヤレ畜生め そこらでやらかせ」
手練手管にがららかかって 家にゃ片時おいども据らず 舟じゃ危ねえ お駕籠で来なせ なんのかのとの親切ごかしに いよいよ首ったけ はまってのめたり むくむくった
「そ そそそそ・・」
其時は ぶん流したる大洒落に さればこれから混ぜこぜ踊りはどうじゃいな
「オット来なせェ」
面白や
上り夜舟の 櫂や櫓じゃとて 舵を取ったえ 佐田や枚方 淀 水に車がぐるぐると 伏見へ着くえェ
「オーイ」
オーイおやじ殿 其の金こっちへ貸してくれ 与市兵衛仰天し いえいえ金では御座りません 娘化粧すりゃ 狐がのぞく 賽の河原の地蔵尊 一つっとや 一ト夜明くれば賑かで 賑やかで飾り立てたる 松ひと木変らぬ
色の世界に色なき者は わしとかかさんと 糸取って居たら 殿御といいの 東上総のいちみの郡 村の小名をばかね
沖に見ゆるは肥後様のえぇ それそれ船よ 紋は九つ 九燿の星
蝶々とまれや 菜の葉がいやなら 葭の先へとまらんせ
とんび烏にならるるならば 飛んで行きたや主の側 主と二人でわしゃ暮すなら 酒で苦労もおきながし 鍋釜へっとい 銅壺薬缶にすり鉢か すりこぎか ついでにおやじも 添えしゃいィィィなぁ
滅多に出まかせ足まかせ 源八和尚は雲をやみ いさみ散らして走り行 |
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衣装メモ
●女の子の願人坊主の衣装は、ピンク色の羽織を着ています。
中は、さらしを巻いています。
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下は、水色と薄紫色の短い着物姿です。
頭は、今風のヘアスタイルに、赤と紫のバラの花と、黄色い蝶々とリボンを付けています。金銀の飾りも見えます。
●一方、男性の願人坊主は、真っ黒な羽織1枚に、赤と水色の腹巻姿です。
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二人は右手に、銭錫杖(ぜにしゃくじょう)を持ち、左手に水桶を持って踊っています。
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今回の表現ポイント
●背景は、夕暮れの街並みです。
下には川があり、その奥にはビルが建ち並んでいます。
そして空は、夕陽が沈むところです。
この夕陽に向かって、青い蝶々がたくさん飛んでいます。
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さらに向こう側には、小さい蝶々がたくさん飛んでいます。この蝶々たちは、シルエットで表現しました。
今まで、この部分はカラスで表現することが多かったんですが、今回は初めて蝶々で表現しました。
そして、蝶々も空もキラキラと輝いています。
願人坊主が歩く道は、紫と黄色の市松模様で表現しました。
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今回は、背景を夕暮れにするところまでは決まっていたんですが、なかなか思い付きませんでした(笑)
考え抜いた結果、カラスの大群を蝶々に置き換えました。
願人坊主の衣装は、とてもシンプルなので助かりました(笑)😊
夕暮れの背景を、キレイに表現出来て良かったです✨
今回は、歌舞伎舞踊・【うかれ坊主】(うかれぼうず)を紹介しました😊
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました😊✨
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